旬の杏で作る、手作り杏ジャムのレシピ

手作り杏ジャムを塗ったトーストとガラス瓶に入った杏ジャム

甘酸っぱさと香りを楽しむ、季節限定の味わい

旬の杏が手に入ったら、一度は作ってみたいのが「杏ジャム」。

加熱することで杏特有の甘酸っぱさと香りがぐっと濃くなり、生の状態とはまた違った濃厚な美味しさを楽しめます。

パンやヨーグルトはもちろん、炭酸で割ったり、お菓子作りに使ったりと、幅広く楽しめるのも魅力です。

長野県では、旬の時期になるとジャムやシロップ漬けなど“季節の手仕事”として杏を楽しむご家庭も多くあります。

今回は、ご家庭でも作りやすい基本の杏ジャムレシピをご紹介します。


杏ジャムに向いている杏とは?

竹ざるに盛られた旬の杏

ジャムには、

  • 香りがしっかりあるもの
  • 少しやわらかくなってきたもの
  • 甘酸っぱい風味が強いもの

が向いています。

生食用としては見た目に多少ばらつきがある杏や多少の傷・スレ、柔らかい杏でも、加工用としては十分美味しく仕上がります。

特に、完熟に近い杏は香りが強く、ジャムにすると濃厚な風味を楽しめます。


材料(作りやすい分量)

  • 杏:1kg(種を除いた状態)
  • グラニュー糖:400〜500g
  • レモン汁:大さじ1〜2

グラニュー糖はクセが少なく、杏の香りや酸味を引き立てやすいのが特徴です。

上白糖でも作れますが、杏らしい爽やかな風味を楽しみたい場合はグラニュー糖がおすすめです。

また、砂糖には甘みだけでなく保存性を高める役割もあります。

甘さを控えすぎると傷みやすくなるため、長く保存したい場合は適度に砂糖を加えるのがおすすめです。


下準備

① 杏をよく洗う

表面の汚れを軽く洗い流します。

② 傷を取り除く

表面に軽いスレや色ムラがある杏でも、ジャム作りには問題なく使えます。
ただし、大きな生傷や傷んでいる部分、変色している部分は、包丁で取り除いてから使用してください。

③ 種を取り除く

半分に切った杏と種

杏のくぼみに沿って包丁を一周入れ、軽くひねるようにすると種を外しやすくなります。

完熟に近い杏は、手でも比較的簡単に割ることができます。

大きめの杏は4〜6等分、小さめなら2〜4等分程度がおすすめです。


作り方

① 杏とグラニュー糖を合わせる

鍋に杏とグラニュー糖を入れ、30分〜1時間ほど置きます。

時間を置くことで杏から自然に水分が出て、加熱しやすくなります。

② 強めの火加減で加熱する

鍋で煮込んでいる杏ジャム

加熱すると杏からたっぷり果汁が出てきます。

ジャムは長時間煮込むより、短時間で仕上げる方が杏の香りを残しやすくなります。

沸騰するまではやや強めの火加減で加熱し、その後は吹きこぼれないよう調整しながら加熱してください。

焦げやすいため、鍋底からすくうように混ぜるのがポイントです。

③ アクを取る

煮立ってくると白いアクが出てきます。

丁寧に取り除くことで、きれいな色味に仕上がります。

④ とろみを確認する

20分前後加熱すると、とろみが出てきます。

ジャムの状態を確認する時は、「コップテスト」がおすすめです。

ジャムの固さを確認するコップテスト

冷水を入れたコップにジャムを一滴落とし、すぐに溶けず軽く固まるようなら仕上がりの目安です。

冷めるとさらに固くなるため、少しゆるいくらいで火を止めるのがポイントです。

最後にレモン汁を加えると、味が引き締まり爽やかな酸味が加わります。


美味しく仕上げるポイント

  • 完熟に近い杏を使う
  • 加熱しすぎず短時間で仕上げる
  • 冷めると固くなるため、少し早めに火を止める
  • アクを丁寧に取る
  • 鍋底を焦がさないよう混ぜながら加熱する

ポイントを押さえれば、ご家庭でも作りやすい杏ジャムです。


保存方法

ガラス瓶に詰めた手作り杏ジャム

熱いうちに、煮沸消毒した瓶へ入れます。

フタをしっかり閉め、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存してください。

冷蔵保存で1〜2週間程度が目安です。

長期保存したい場合は、冷凍保存もおすすめです。


杏ジャムの楽しみ方

トーストやヨーグルトに添えた杏ジャム
  • トースト
  • ヨーグルト
  • アイスクリーム
  • 炭酸割り
  • チーズと合わせる
  • お菓子作り

杏特有の甘酸っぱさと香りを楽しめるのが、手作りジャムならではの魅力です。


旬の杏で、季節の手仕事を

竹ざるに盛られた旬の杏と緑の葉

杏の旬はとても短く、限られた時期だけの味わいです。

そのまま食べるのはもちろん、ジャムやシロップなどに加工することで、旬の美味しさを長く楽しむことができます。

市場で選びながら仕入れた杏をお届けしておりますので、ぜひご家庭でも季節の手仕事を楽しんでみてください。