なぜ八百屋を続けているのか?青木青果の思い。
こんにちは、青木青果です。
私たちは長野県須坂市で60年以上続く八百屋です。
今、ふと考えてみると昔と違って果物や野菜はスーパーでもネットでも簡単に手に入る時代です。
そんな中で、なぜ今もこの“八百屋”という商売を続けているのか?
今日は少し、私たちの想いをお話しさせてください。
■ 果物や野菜は“生き物”だからこそ、目を離せない
果物や野菜は、日々変化します。
気温、湿度、前日の雨、農家さんの判断。
同じ品種でも、同じ畑でも、同じ仕入先でも、状態は日々違う。
それを「目で見て、触って、嗅いで、選ぶ」。
この当たり前のことをやり続けているのが、私たち八百屋です。
だからこそ、「この人が選んだものなら安心」と言ってもらえる。
それが八百屋の価値であり、やる意味だと思っています。
■ 選んで売る、ではなく“繋いで届ける”
私たちが扱う野菜や果物には、それぞれ作り手がいます。
市場で出会う品物には、農家さんの技術、苦労、工夫が詰まっています。
その価値を、必要としてくれる人に届けること。
ただの“モノ売り”ではなく、“想いの橋渡し”であるべきだと、私は考えています。
青木青果では、産地や品種だけでなく、
「なぜこの商品を選んだのか」「どういう人に届けたいか」まで意識して販売しています。
■ 地域に根ざして、必要とされる存在でいたい
須坂・長野という土地で商売をする以上、地域の人に必要とされる存在でいたい。
飲食店や福祉施設、保育園、旅館…毎日同じ時間に届く青果の品質が信用になる。
「いつもの八百屋さん」に頼めば間違いない、と言ってもらえるのが、何よりの喜びです。
便利な時代に、“人を頼る”価値を残す仕事。
それが今、八百屋という仕事の意味だと思っています。
■ 続ける理由は、やめたくならないから
理由を探せばいくらでも出てきます。
けれど一番の本音は、「やってて面白い」「性に合ってる」「お客さんと話すのが好き」。
朝早くて大変でも、自分が「これだ!!」と思った物を納得のいく値段で競り落とせて気分が上がる日がある。
お客さんに「今回のすごく良かった」と言われると、また頑張ろうと思える。
仕事って、本来そういうもんだと思うんです。
■ 最後に
これからも、目利きと誠実な商売で、
青木青果に頼んでよかったと思ってもらえるような仕事を続けていきます。
便利さだけでは得られない「信頼」と「温度感」。
それを届けられる八百屋であり続けたいと思っています。